どのように悪用されているか

コンテンツIDの欠点は、大雑把に見て2つ挙げられます。1つめは、コンテンツIDに登録されていないコンテンツならば、実質的には無法地帯になってしまうという問題。2つめは、たとえコンテンツIDに登録していても、ある程度動画が編集されていると、照合システムが感知しないという問題です。特に後者については権利が著しく侵害されてしまうため、早急な対処が必要とされています。

たとえばテレビ番組を録画して、動画データを編集、具体的には左右を反転させたり、画質や音質を落としたり、テレビの映像を他の機材を使って撮影(直撮り)したり、映像を縮小したりすることによって、コンテンツID制度の目をかいくぐることが実質的に可能となっているため、この手法を用いて広告料を違法に受け取っている人がいるという問題が発生しているのです。

著作権を侵害した動画を投稿した人は明らかに違法ですが、これに対して視聴者は違法ダウンロードには該当せず、違法ではないとされています。無料だからついつい投稿された違法なテレビ番組動画やミュージックビデオなどを見てしまうという方も多いかもしれませんが、これについては法的な問題はありません。動画投稿者にはモラルが求められていると言えるでしょう。